いきまっしょい! 
 カラフルでポップなジャケットが印象的な4thアルバム。シングル曲とそのカップリング曲などが5曲含まれていますが、最新シングルになる「そうだ!We’re ALIVE」以外は全て別テイクになっており、なかなか良い仕事をしている印象を受けます。特にミュージカル色の強かった「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜」にはイントロに寸劇風のものが加えられなかなかおもしろく聴けます。冒頭にある「ザ☆ピース!」 はほとんどいじっていないとは思うのですが、シングルで聴いた時と印象が違って聴こえ、なかなかカッコ良かったです。サジ加減が絶妙なのでしょう。その「ザ☆ピース!」のカップリングだった「でっかい宇宙に愛がある」は隠れた佳曲というポジションだった人気曲でしたが、今回のアルバムのハイライトの一つになっています。 
 アルバム全体としてはバラエティに富んでいるいるものの、その分まとまりに欠ける感じはしますが、トータルなものを目指したというよりは色々おいしいところをつまみ食いしたような作りになっているのでしょう。シングル曲を引き立てるかのように新録の曲は一つひっこんだ感じになっていますが、いかにもアイドルという明るい良い曲ばかりです。典型的な「いいことある記念の瞬間」、ハウス風のタイトル曲や「電車の二人」、ブラスを絡めた「本気で熱いテーマソング」など。アレンジ的には「初めてのロックコンサート」がチープな電子音と重低音ベースが絡みおもしろいです。 
 
そうだ!We’re ALIVE  
 複雑な展開をするシングルらしからぬ構成を持つ曲ですが、サビ部分はかなりポップです。かなり本格的なファンクチューンになっており力作と言えるのではないでしょうか?途中にジンギスカン風のフレーズが飛び出すなど相変わらず遊び心が満載で楽しいアレンジになっています。 ただしちょっと歌詞的にこなれすぎており、GO!GO!GO!GO!と連呼する辺りは脱力感が伴います。カップリングは素直にリメイクされたメジャーデビュー曲のモーニングコーヒー。かつてのイメージを壊さずに妙に懐かしい雰囲気を持っています。  
 
Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜/ ポップコーン・ラブ!

 4人の新メンバー (紺野、高橋、新垣、小川) 加入後の13牧目のシングルは吉澤さんをセンターに置いてのビックバンド・スタイルの曲になりました。ディスコ調の曲がしばらく続いていただけに今回のジャズ風味の曲はかなり新鮮です。全体的な雰囲気としてはミュージカル、特に宝塚の雰囲気が濃厚で、吉澤さん達の歌い方はどこかプレスリーを匂わせるという遊び心満載のセンスの妙が、この曲を単なるビックバンド・スタイルの曲として終わらせておらず、非常にポイントが高いと思います。聴きどころは娘。自身の歌を除けば、やはりベースとブラス。特にこれぞランニング・ベースだ!とでも言わんばかりの“いかにも”で分かりやすいベースは、こういった音楽への入門編としても最適かもしれません。またちょっと古いですが、ローファイ系のサウンドも今回ちょっと目立ち目に入れてあります。(前回もコーラス部に入ってました。) 
 ディスコ調の曲の次はどんな曲になるのか?とちょっと期待はしていましたが、今回の路線はかなり好感触です。次のシングルやアルバムへの期待も高まります。カップリングの曲もブラスを配したポップな曲でなかなか良い出来です。 
 
ザ☆ピース! / でっかい宇宙に愛がある

 今回もダンス☆マンによるディスコ路線の曲。かなり硬派なかけ声風の出だしから、ブラスとピアノを中心としたコミカルな雰囲気に流れるイントロはかなりの出来映え。サビもなかなか強力でシングルとしてはかなりいい出来だと思います。ただ出来映えの素晴しさのわりに若干印象が地味。あと音数が多すぎて複雑で難解な印象も持ちました。全ては作り側の力の入り具合が尋常ではなかった事の現れだとは思いますが、もう少しシンプルな方が聴きやすいです。もっともそういう意味では極限の一曲になると思います。とにかくハード & クールな一曲。  
 
モーニング娘。ベスト1 
 
情けないことに初回盤を買いのがしました。現在捜索中です。
 
恋愛レボリューション21 / インスピレーション

 今回の シングルはかなり本格的なディスコ・チューンとなりました。もちろんアレンジはダンス☆マン。今回は演奏にダンス☆マンのバックバンドのバンドマンが参加しているせいか、今までとは一味も二味も違う印象で、この共演はかなり効果的だったようです。このメンバーでぜひアルバム一枚作ってほしいところですが無理でしょうか・・・?。基本となっているのは80年代のディスコ・・というよりもほとんど当時の音そのまま。 エンディングの爆発音はモロYMOだったりしますし歌い始めのところはデヴィット・ボウイのレッツダンスなんかを思い出させます。ストリングスが流れるあたりは君の瞳に恋してる・・的ですしここまで80年代初頭のディスコにこだわる音作りはちょっと珍しいですね。またヒットするあたりが凄い。かなりマニア心がくすぐられます。カップリング曲も(かなり有名な曲ですが) 超強力。かなり力の入ったシングルで、これは買いです。結構次のアルバムの布石だったりして。(・・・だったら嬉しいです。)
 
 
I WISH  /  あこがれ My Boy

 市井紗耶香脱退後初のシングル。 何かミュージカルや映画のエンディングのような雰囲気を持った美しい一曲です。今までメインになっていた安倍さんが一歩後退してもう一人のメインだった後藤さんと (なんと) 新メンバーの加護をメインに立てた事で最初驚きを隠せませんでしたが、曲自体は今までにない円熟味とコクみたいなものがあって「いい曲だな」と思わずにいられません。結構力入っているようです。アレンジもかなりこっていてスローに始まりブラスが入ってテンポが上がります。スロー部分のオルガンはバッハぽくもありエレピとの絡みで複雑な響きを奏でています。間奏のブラスのフレーズも涙物ですし強力なサビ。傑作だと思います。個人的にもかなりお気に入りの一曲です。アレンジはブラスとストリングスの素晴しさからも分かるように河野さん。やっぱりこの方のアレンジは素晴しいです。
 
 
映像 ザ・モーニング娘。ベスト10

 モーニング娘。初のプロモ集です。 私を含めて待ち望んでいた方も多いのでは ? メジャーデビュー前の「愛の種」から最新シングルの「ハッピーサマーウェディング」までのプロモが発売順に収録されています。個人的に楽しみだったのは「真夏の光線」のプロモ。ずっと見たかったのですが、なかなかフルタイムで見ることが出来ずに口惜しい思いをしていたので、今回のプロモ集の発売は本当に嬉しかったです。やっぱりこのプロモが解放感があって好きですね。「LOVEマシーン」、「恋のダンスサイト」辺りのプロモは特に出来が良いと思うのですが、見すぎていてちょっと飽きているせいか、「ふるさと」のプロモが特に印象に残ります。とにかく美しい景色が広がり私もロケ先に出かけたくなるほどでした。(本当に素敵なところですね) 最後に収録されているのは、もちろん新曲のハッピーサマーウェディングですが、このプロモも本当に出来が良いです。ときおり入るパステルカラーの衣装を来たメンバーの可愛い事といったら・・・。言葉で言い表せませんね。とにかくファン以外の方にもおすすめいたします。
 
 
ハッピーサマーウェディング   /   通学列車 

  四人の新メンバー (加護、石川、吉澤、辻) 加入後の初シングル。このシングル発表後の武道館コンサートを最後に市井さんが脱退したため、8人での最初で最後のシングルとなりました。何やらシングル発売ごとにメンバーが入れ替わっている不安定なモーニング娘。ですが、曲自体はその悪い雰囲気を吹き飛ばすような明るい一曲になっています。ラテン風のアレンジに民謡調の掛け声が入り、曲の終盤ではメンバーの中澤さんによるセリフまで入ります。そのセリフや歌詞は娘を持つお父さんやお母さんの心をくすぐる内容になっており、新しいファンを獲得したかもしれません。とりあえず今後の結婚式での定番になる事はまちがいないでしょうね。プロモ集のレビューでも振れますが、この曲のプロモは新メンバーの魅力を出し切ったと思われるくらい新メンバーの可愛さが満喫できる秀作だと思います。
 
 
3rd - LOVE パラダイス


 既に発表済のヒットシングル、LOVEマシーンと恋のダンスサイトを含むモーニング娘。の3rdアルバム。 今までとは少し雰囲気の違うシックなジャケットが印象的です。おはよう〜おやすみ までの一日をテーマにしたコンセプトアルバムっぽい作りで途中、森本レオさんのMCによるFMラジオ的な部分も含まれます。全体の作りは少しあっさりしていて物足りないと感じる部分もありますが、その分、飽きがこなくてアルバムとしてはまとまりも良く完成度も高いと思われます。「各メンバー、一人一人の声が聞えるように」という狙いがあったそうですが、その点では申し分がなく、各曲はもとより、〜おはよう〜、ランチタイム〜レバニラ炒め〜、〜おやすみ〜などといったMCの曲では歌詞カードに各メンバーの名前入でメンバー一人一人の声が聞くことが出来ます。(ファン・サービスですね。) アルバム中、出色の出来はやはり「くちづけのその後」。つんくさんらしいメロディラインが100%活かされた傑作だと思います。歌詞も素晴しいと思います。他に印象的な曲は「DANCE するのだ!」と「愛車 ローンで」の二曲。共に明るくてポジィティブな曲でこのアルバムのカラーを決定付けています。全収録曲、12曲中このアルバムのために書き下ろされた新曲が10曲 (MC的な小品3曲を含む) ライブ、テレビ、別ユニット、CMと恐ろしいハードスケジュールの中でこれだけの新曲が制作されたのは驚異だと思いますが、全曲を通して聞き取れるのはメンバーの疲労。かなり声が荒れています。(特に中澤さんが顕著) このアルバムの発表後、4人の新メンバーの加入、市井さんの脱退となりました。
 
 
恋のダンスサイト  /  恋はロケンロー

 石黒 彩 脱退後、初のシングル。何といってもジャケットが素晴しい。プッチモニあたりからジャケットの方にも気配りがされはじめて来ましたが、今回のはイメージ通りの出来で個人的にも大満足です。まさに絶好調って感じ。パステルカラーの衣裳にピンクな背景がいいです。曲の方は今回もダンス☆マンがアレンジを手がけ (恋のダンスサイトのみ) LOVE マシーンを踏襲した感じですが、曲そのものは若干凡庸。ただしライブではシンプルが故にのりやすく、今後のライブでもハイライトの一曲になるかもしれません。個人的にも 1/30 のハロープロジェクトで体験しましたが、物凄い盛り上がりでした。特にセクシービームは圧巻。会場が壊れたかと思いました。曲そのものはジンギスカンからの借用ですが、(いわゆるパロディ) 一定年齢以上には古くさく、それ以外の人には新鮮に聞えるかもしれません。全体的に言えることですが、時間不足のためかかなり荒い作りになっており、もう少し丁寧な仕事を希望したいところです。もっともそこが魅力の一つにもなっているとは思いますが、ベースラインの凡庸さは少々手抜きの感すらします。その代わりと言っては何ですが、メンバーのバックコーラス、セリフなどの仕掛けが充実しており、そちらの方はかなり楽しむことができ、ここが聴きどころでしょうか。カップリング曲、恋はロケンローは、曲とは言い難いお遊び的なものですが、モーニング娘。初のコミカルなテクノポップ調な曲となっており、今後の展開などを期待させます。テンポがめまぐるしく変化しアイマイミー、ユーユーアユーの志村ネタ、そして個人的には、飛びます、飛びますの二郎さんネタには涙。こういう曲もありでしょう。でもライヴは無理でしょうね。そうそうこの曲のメロも借用です。タイトルが思い出せませんが。 
  
 
 
LOVEマシーン / 21世紀

 最高傑作 ! 鳥肌物の逸品です。つくづくこのグループ(と呼びましょう。)のファンで良かったと思いました。完全に一皮むけました。後藤真希加入後、初のシングルですが彼女の加入とこの曲で膨大なファンを獲得することになるのでは。ディスコの王道をいくタイプの曲でテレビでは若干軽めに聞こえていたサウンドもCDでは問題ありませんでした。70年代末〜80年代初頭のディスコ・サウンド (ちなみに私はディスコ調の曲の大部分は大嫌いでしたが。) が展開されているのですが (本当にモロ) 妙に新鮮、でもちょっと懐かしい・・いいなぁ、ホントに。イントロのコーラス、シンセのスペースサウンド、エレピ、オルガン、シンベとシンセのリフ、全てが本当に古くさいアレンジなんですが、我々にはグッときます。ジャケットもモロの雰囲気で好きです。(ちょっとチープですが。) それとヴォーカルも新加入の後藤さんを含めて全員で分け合っていますしダンスも含めてとにかくヴィジュアル的にも素晴しいです。99/9/10 放送のミュージックステーションを見て私はいってしまいました。言葉になりませんね。とにかく元気いっぱいで、生き生きしていて見ているだけでハッピーになれます。これぞアイドルって感じでした。まさに王道、正統派。カップリング曲の 21世紀もなかなかの佳曲です。フィンガースナップをバックにドゥー・アップ調 (・・・だよな) で歌われる曲ですがこれも80年代のアメリカン・サウンドです。私には途中のセリフの部分がちょっとクサい感じがするんですが、それ以外は気に入っています。なかなか良い雰囲気です。。 
 とにかく連日の入荷即日完売が、この曲の人気を物語っています。私も買えず、休日の朝一でお店に行ってゲットしました。
 
SECOND MORNING

 これが予想を遥かに超えた出来で涙物。2曲目(ここはたいてい良い曲が入る。)が真夏の光線ということでまず納得。シングル曲が多く含まれているためなじみやすい。また微妙にミックスが違う。 
 新曲では「パパに似てる彼」「せんこう花火」(これ最高 !) が結構きてます。またおそらく今後のライヴのラストの定番になるであろう、ダディドゥデドダディ!。これもいい。それと真夏の光線のカップリング曲、恋の始発列車。アレンジを変えての集録で、これはアルバムのトータルバランスを考えての事と思います。こちらのバージョンの方がしっくりくるのですが、シングルバージョンのガレージ色が無くなってしまっているのはおしい。ただあのシングルバージョン、イントロが一小節足らないような気がしてました。あれは狙ったものだったのでしょうか。 
 それとですね・・・「ふるさと」・・・アルバムを通して聴いてみるとおそろしく良い。私の感覚がマヒしていたのかもしれません。いい曲ですよ、ホント。ハイライト。 
 そして・・「Never Forget」これもこのアルバムのハイライトです。いい曲ですね。ストリングスがたまりません。イントロのギターも泣かせます。明日香さんの声は安倍さんに似ています。あのまま残っていれば素晴しいコーラスが聴けたかもしれませんが、仕方ないです。明日香さんお元気で ! 忘れませんよ。 
 このアルバム、1stと比べるとかなりトータル性を重視し完成度が高くなっています。また、メンバーのバランスを考えてか市井さん、保田さんをメインにした曲、安倍さんのボーカルに市井さん、保田さんの二人がコーラスを付けた曲なども含まれています。保田さんは、かなり歌唱力があり今後にかなり期待がもてそう。 
 ジャケット内では恋の始発列車のバックのまりっぺがかわゆい。また、最後のページの耳がちょこっと出た、あやっぺ・・・。(今まで見た中で一番かわゆい) たまりませんな。明日香さんを含めた8人の写真はやはりグッときますが、これもくしゃくしゃになったまりっぺの顔がたまりません。なぜジャケットは濡れ顔にしたんでしょうか。 ライヴ思いっきり楽しみ !!     99/8/1
 
 
ふるさと /  忘れらんない

 ちょっと夏っぽくないという理由で最初はあまり好きではありませんでしたが、なかなか良い曲だと思います。シングルで聴くよりはアルバムで聴いたほうが、よりこの曲の良さが分かると思います。シンセベースの低音がGood。 
 
 
真夏の光線 / 恋の始発列車  
 こんな曲を待ってました ! これが私の第一声。この曲をテレビで初めて聴いたとき、イントロの、あのチェンバロの駆け上がり、ストリングス、コーラス、涙物のアレンジですね。コーラスなんぞは "ゥア、ゥア " ですよ。あんた ! 70 ' 〜 80 ' のポップスファンであれば分かるでしょ ! 。  あなどれませんぞ、このモーニングお嬢さん。私はファンでありながらデビュー曲の " モーニング・コーヒー " 以外の曲はあまり好みではなく、つんくの曲はイメージに合わないので、やめたほうが良いのではなどと考えていたのですが、大きな打算でした。ノックアウトです。 
 ただ " 真夏の光線 " はヒット曲タイプの曲ではないと思います。(私自身の考えではありますが..) しかしながら、このような素晴しいフレーバーの佳曲をものにできる、モーニング娘は本当に幸福でしょう。嫉妬すら感じてしまいます。とにかく超一押しの一曲。つんく恐るべし。編曲 河野 伸。 
 b面 (今はこんな風には言いませんね。(^o^;) 失笑 ) 恋の始発列車はイマ諷のギターのイントロではじまります。(オアシスとかドッジーなんかのネオビートルズ系やちょっと前のグランジ(笑)ぽいかな。) でも曲調はやはり軽めのポップス。だけどこのタイトル、モンキーズの恋の終列車を思い出させますよね。やっぱり。おいおい、バッキング・ギターにトレモロかかってるよぉ。こっちは完全に60' 志向ですね。エンディングもモロです。
 
  どうも pop です。一応、モーニング娘のCDレビューコーナーなんぞを作ってみました。今後は新曲を中心にUPしていくつもりですが、以前の曲も取り上げる予定ですので、期待して下さい。またこの稚稿に対するご意見なども随時お待ちしておりますので、何かありましたら掲示板の方、またはメールにてお願いいたします。 

pop-pop-music@geocities.co.jp
 
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